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2015年10月の記事

バイオ再生医療のための歯の細胞バンク Ⅱ

 現在、報告されている研究では、歯髄細胞はとくに神経細胞への分化が容易であるため、神経性の疾患の脊髄損傷、神経損傷、脳出血や脳梗塞の後遺症等を再生医療で治すことが可能になります。さらに研究がすすんだ膵臓のランゲルハンス島や肝臓の再製も可能になり、糖尿病や肝硬変の治療も自分の細胞も使ってできるようになるでしょう。
さらに心臓、肝臓、皮膚、眼、胃などの再生へと可能性が広がります。
 今後、研究が進むことで、歯髄幹細胞は、将来の病気やケガに対する自分の細胞を使ったバイオ再生医療に使われる可能性があります。また、遺伝子を調べることにより、病気の予防や治療方針の決定に役立つだけでなく、自分にあった薬を作製(創薬)できる可能性もあります。
 患者さんの将来の病気やケガをご自身の細胞で治すため、貴重な細胞をお預かりするベース基地として日本歯科大学・セントラルクリニック歯の細胞バンクを設立した。

(2015.10.2[Fri])

バイオ再生医療のための歯の細胞バンクⅠ

 細胞を用いた新たな医療であるバイオ再生医療は、日々めざましい発展を続けています。自分の組織から組織幹細胞(さまざまな細胞に分化できる能力を有する細胞)を取り出し、この幹細胞を分化ささえて必要な組織を作り出し、機能不全に陥ってる器官に移植して、機能を再生することが可能となってきました。
 すでに、ips細胞による網膜の再生が臨床研究に入っています。ips細胞は遺伝子を導入するため、自分の細胞由来ですが自分の細胞とはいえません。しかし、組織幹細胞やips細胞の登場により、再生医療が身近になってきたことは明らかです。
近い将来、自分の細胞を用いたオーダーメイドの再生医療も現実となってきています。
 一方、細胞にも寿命があり、若い人の細胞と年を取った人の細胞では細胞の活性が違います。そこで再生医療ではなるべく若い細胞源として、ヒトの乳歯と若年者の永久歯(第3大臼歯や矯正治療により抜歯された小臼歯など)の歯髄に着目しました。特に、乳歯は捨ててしまうことが多く、保存しておいても歯髄細胞は死んでしまいます。しかし、この乳歯を特殊な培養液に入れて細胞バンクへ送ることによって歯髄細胞は半永久的に液体窒素の中で保存して、将来ご自身の再生医療に使用することができます。

(2015.10.1[Thu])